財布の中の1円玉と5円玉はどれくらいある?

 

前提

買い物の下一桁(09)の確率は等しい(1/10)

財布の中の1円玉と5円玉の合計が最も少なくなるように払う。

 

条件A

1円玉と5円玉の枚数が最も少なくなるように払う。

例)

1円3枚+5円0枚が財布にあり、買い物の下一桁が6円の場合、1円玉1枚出して5円玉で釣りを貰い、1円2枚+5円1枚が財布に残る。

 

条件B

1円玉と5円玉の合計が買い物の下一桁に足りない場合、財布の中の1円玉と5円玉は使わない。

例)

1円3枚+5円0枚が財布にあり、買い物の下一桁が6円の場合、4円釣りを貰い、1円7枚+5円0枚が財布に残る。

 

 


計算-条件A

前提より1円玉と5円玉の合計は9円以下であり、常に枚数を少なくするので1円玉の合計が5枚以上になることがない。

よって1円玉と5円玉の組み合わせはTable.A.1の通り。

合計

内訳

0

1円0枚+5円0

1

1円1枚+5円0

2

1円2枚+5円0

3

1円3枚+5円0

4

1円4枚+5円0

5

1円0枚+5円1

6

1円1枚+5円1

7

1円2枚+5円1

8

1円3枚+5円1

9

1円4枚+5円1

Table.A.1

 

合計がn円である確率を、買い物の下一桁がn円である確率をとする。

前提よりである。買い物後に合計がk円となる

 …eq.A.1

ここでlk, mに対して一意に決まる(例えばk=1, m=6の場合、l=5)。

は一定であり、であるので、

 …eq.A.2

となる。よって財布の中の内訳、確率、期待値はTable.A.2の通り。

合計

内訳

確率

0

1円0枚+5円0

1/10

1

1円1枚+5円0

1/10

2

1円2枚+5円0

1/10

3

1円3枚+5円0

1/10

4

1円4枚+5円0

1/10

5

1円0枚+5円1

1/10

6

1円1枚+5円1

1/10

7

1円2枚+5円1

1/10

8

1円3枚+5円1

1/10

9

1円4枚+5円1

1/10

期待値:合計

期待値:内訳

 

4.5

1円2枚+5円0.5

 

Table.A.2

 

 


計算-条件B

前提より1円玉と5円玉の合計は9円以下である。1円玉と5円玉の組み合わせはTable.B.1の通り。

合計

内訳

0

1円0枚+5円0

1

1円1枚+5円0

2

1円2枚+5円0

3

1円3枚+5円0

4

1円4枚+5円0

5

1円0枚+5円1

1円5枚+5円0

6

1円1枚+5円1

1円6枚+5円0

7

1円2枚+5円1

1円7枚+5円0

8

1円3枚+5円1

1円8枚+5円0

9

1円4枚+5円1

1円9枚+5円0

Table.B.1

 

財布の中の1円玉と5円玉の合計が5円〜9円の場合に、5円玉を含む場合と含まない場合に分かれる。

しかし前提より財布の中の1円玉と5円玉の合計が最も少なくなるように払うため、直前の合計と直後の合計の関係は条件Aと同じである。

すなわち合計がn円となり、全て1円玉で持つ確率を5円玉を含む確率をとすると

,   …eq.B.1

となる。

 

は直前の内訳との関係より以下を満たす。

 …eq.B.2

 …eq.B.3

 …eq.B.4

 …eq.B.5

 …eq.B.6

 

前提よりからまでは条件Aと同様にであり、eq.B.2からeq.B.6の連立式を解くと

 …eq.B.7

となる。またeq.B.1より

 …eq.B.8

 

よって財布の中の内訳、確率、期待値はTable.B.2の通り。

合計

内訳

確率

0

1円0枚+5円0

1/10

1

1円1枚+5円0

1/10

2

1円2枚+5円0

1/10

3

1円3枚+5円0

1/10

4

1円4枚+5円0

1/10

5

1円0枚+5円1

4/100

1円5枚+5円0

6/100

6

1円1枚+5円1

5/100

1円6枚+5円0

5/100

7

1円2枚+5円1

6/100

1円7枚+5円0

4/100

8

1円3枚+5円1

7/100

1円8枚+5円0

3/100

9

1円4枚+5円1

8/100

1円9枚+5円0

2/100

期待値:合計

期待値:内訳

 

4.5

1円3枚+5円0.3

 

Table.B.2

 

 

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